現代の日本では5人に1人が高血圧と言われていますが、放置すれば動脈硬化が進み、命を脅かす疾患に繋がるため、日々の自己管理が欠かせません。
血圧とは血液が血管壁を押す力のことで、心臓の収縮時に最高値(上の血圧)、拡張時に最低値(下の血圧)を示します。血圧は、ストレスや運動、気温の変化などによって常に変動しますが、高血圧の状態が続くと、血管は圧力に耐えるために厚く硬くなり、内側にコレステロールが溜まって狭くなる「動脈硬化」を引き起こします。これが進むと心筋梗塞や脳卒中のリスクを高める悪循環に陥ります。
特に冬場は注意が必要です。寒さで血管が収縮して血圧が上がりやすいだけでなく、急激な温度変化で血圧が乱高下する「ヒートショック」によって入浴中に倒れるケースも後を絶ちません。脱衣所を暖めるなど、寒暖差を抑える工夫が大切です。
血圧の安定は健康寿命を延ばす鍵となります。個人差はありますが、100歳を超える長寿者の多くは血圧が適正だというデータもあります。生活習慣の改善として、まずは塩分を控えて血液中の水分増加を防ぎましょう。また、肥満解消も効果的で、体重を1kg減らすだけで上の血圧が2mmHg下がるとされています。さらに、血圧を下げる物質を増やす運動の習慣化や、塩分の排出を助けるカリウムが豊富な野菜・果物の摂取も有効です。もし健康診断で受診を勧められた場合は、速やかに医療機関で診断を受けてください。
