【小学生の頃から続く頭痛】
気づいたときには頭痛がよく起こっていたという30代女性。高校生くらいからは背中の張りが出てくると、肩こりがひどくなり、続いて頭が痛くなることが多かったようです。生理中は特につらく、鎮痛剤を飲んで横になって過ごしていました。社会人になってからは、1日中続くデスクワークのため、肩こりはひどくなり、慢性的な頭痛に悩まされるようになりました。
【頭痛の時の様子】
仕事が忙しくなり、机に向かってのパソコン作業が続くと、集中してしまうため、朝から仕事をして、気づくとお昼休憩の時間、肩がパンパンに張っているので、肩をぐるぐる回したりしています。午後もパソコン作業が続きます。仕事が終わってほっとすると、肩こりがひどくなっており、続いて頭痛が出てきます。特に頭の後ろ側が痛むそう。首の後ろを温めたり、お風呂に入ると楽になるのですが、頭痛が続くときは鎮痛剤は欠かせません。
【施術】
温めると楽になる頭痛は、背中や肩、首などのコリからくることが多いのですが、その背中や肩、首がこる原因は、長時間のパソコン作業による腕や手の疲れや、座り続けることによるお尻の緊張からきていることがよくあります。施術としては、全身の緊張を確認し、ゆっくりと指圧で緊張を緩めていきながら、圧をかけて痛む場所や固まっている場所をチェックします。
チェックした場所に鍼をすることが多いですが、さらにそこに症状を出していると思われる別の場所に鍼をすることもあります。
慢性的な頭痛のある方は、後頭部にはっきりとしたコリがあることが多いので、触れて探しながら、その場所に鍼をします。鍼をすることにより脳への血流がよくなり、施術回数が増すにつれて、頭痛が軽減していくことが多いようです。
【気をつけるとよいこと】
デスクワーク等で同じ姿勢が続くと、からだがかたまってしまい、血流が悪くなりがちです。理想は1時間に1回、立ち上がるだけでも予防になります。その場で足踏みしたり、ふくらはぎを揺らしたりすることも、頭痛や肩こり、腰痛のケアとしておすすめしています。