刺激される神経の違いで涙がかわる

春の花が咲く季節、別れと出会いの多い時期。感情の表れである「涙」のお話。涙といっても、それぞれに嬉し涙、悔し涙、悲しみの涙など、多種多様な種類があります。この涙にもそれぞれ特徴があります。自律神経の働きが影響しているからです。例えば、副交感神経が働いているときに溢れる嬉し涙は、水分が多くて穏やかな涙になります。一方、交感神経が刺激されることで生じる怒りや悔しさの涙は、ナトリウムを多く含むために辛い涙になるそうです。人間の涙は、奥が深そうです。

悲しい時やイライラした時に泣くことで心がスッキリするという経験をしたことはありませんか。研究によると、涙の中には「ロイシンーエンケファリン」という物質が含まれていることがわかりました。これは脳内で痛みやストレスを軽減する効果がある脳内モルヒネの一種です。つまり、涙にはこれらの刺激を和らげて洗い流す力があるかもしれません。一方で、感情を堪えて泣かないことで無意識にストレスがたまる可能性もあることでしょう。厳しい社会の中で涙をこらえた日は、お酒でストレスを解消するのもいいですが、時には映画や小説などで存分に泣いてみるのも良いのです。涙を流すことで、きっと新しい希望や活力をもたらしてくれます。

  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

鍼灸マッサージ師をしています。
当院へのご予約は、下記一番左のリンクボタン、又は右側の[ご予約]をクリックください。

目次