コロナ禍以降「巣ごもり便秘」という言葉が生まれたのはご存じでしょうか。新しい生活様式は、どうやら排便リズムに影響を与えるようです。考えられる原因は、長く続いた自粛によるストレス。ストレスは、自律神経の乱れを引き起こし、腸の動きを弱めます。また、以前よりも少食になったという方、一定の食事量がないと便秘を招きやすいのです。さらに運動不足にも要注意。腹筋の力が低下してくると、直腸の便が肛門へしっかり送られず、きれいに出し切ることが難しくなります。
便秘の悩みは今も昔も変わらないようです。豊臣秀吉の正室ねねも苦しんだという記録が残っているそうです。対策として手軽なのは、朝一番に水を飲むこと。空っぽの胃を刺激して腸を動かし、自然な便意を促す効果があります。トイレでいきむときはロダンの作った彫刻「考える人」のような前に傾いた姿勢をおすすめします。おなかが曲がると排便の妨げになるのでは？となりそうですが、実は逆だそう。便の通り道が真っすぐに、おなかに圧もかかり、スムーズな排便に繋がるのだとか。長い冬も終わりをつげ、春のシーズンに突入。スッキリと迎えたいですね。
