お腹がすくのは脳のしわざ

春はふきのとうや菜の花、そして空豆など旬の食材がお店でたくさん見かけますね。この季節になると、どこかから「ぐーっ」という音が聞こえてくることがあります。これは一般的に「腹の虫」と呼ばれていますが、実はこれは胃の収縮運動の音なのです。

胃の中が空っぽになると、一定のリズムで胃の収縮運動が起こります。この時、胃の上部にたまった空気が押されて移動するため、お腹が鳴るのです。それでは、「お腹がすく」とは具体的にどういうことでしょうか。胃が空っぽになるというのはもちろんのことですが、その他にも重要なのが血糖値の状況です。

エネルギーをしっかり消化して血糖値が低下すると、脳がその状況を感知して、「何か食べたい」という食欲が湧いてくるのです。だから「お腹がすく」と感じるのは、胃の空腹だけでなく、血糖値の低下が関係しているというわけなのです。

あのお店のカレー、考えるだけで、お腹が空く感じがしますよね。みなさんも経験ありませんか?これは、普通の空腹とは別のメカニズムで起こる食欲なんです。これは、脳内で過去の記憶を基にしたものなんです。また、おなかいっぱいでも、ケーキは別腹でペロリといけちゃいます。そんな別腹も、脳が関与しています。甘味は、一番強い快感をもたらす味です。甘いものを見るだけで、β-エンドルフィンなどの快感を感じさせる物質が脳内に放出され、結果的に食欲に繋がります。季節は春。お腹を鳴らしているだけでもいいですが、新しいことにチャレンジみるのもいいかもしれませんね。

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鍼灸マッサージ師をしています。
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