【ストレスとは】
今の時代、ストレスと上手に付き合うことが重要とよく言われます。では、ストレスとはいったいなんでしょう。ストレスと聞くと、嫌なことやつらいことを連想される方が多いのかもしれません。ところが、実はうれしいことや楽しいこともストレスの原因になります。毎日を快適に過ごすために、まずはストレスを知りましょう。
【ストレスの原因】
ストレスとは、外部から刺激を受けたときに生じる緊張状態のことです。外部からの刺激には、天気や騒々しい音などの環境的なもの、病気や睡眠不足などの身体的なもの、不安や悩みなど心理的なもの、さらに人間関係がうまくいかない、仕事が忙しいなどの社会的なものがあります。
日常の中で起こる様々な変化やできごとが、すべてストレスの原因になります。進学や就職、結婚、出産などの歓迎するようなできごとも、変化であり刺激です。うまくいくだろうか、なにか予期せぬことがおきないだろうか、などの感情がおきることもあります。なのでストレスの原因になります。
【自分のストレスのサイン】
ストレスを受けている状態は、ドキドキする、眠れない、お腹が痛くなる、怒りっぽくなるなど、何かしらサインが出ていることが多いのです。こうしたサインが出ているからといって、即、こころの病気というわけではありません。ですが、そのことに気づかないままストレスを受け続けると、調子をくずしてしまうことがあります。自分のストレスのサインを知っておくと、大きな不調の波にまきこまれにくくなります。
そのサインが出ていないかどうか、ときどき自分の状態を観察するようにしてみます。自分のストレスのサインに気づけるようになると、休息を取る、気分転換をするなどのセルフケアが早めにとれるようになります。
【セルフケア】
以上のようにストレスは誰にでもあるもので、さまざまなできごとのたびに、起こるものなのです。ためすぎると、こころや体の調子をくずしてしまうこともあります。日常生活の中でストレスをためないコツをご紹介します。
①生活習慣
ストレスとうまくつきあうには、毎日の生活習慣を整えることです。バランスの取れた食事、良い睡眠、適度な運動の習慣の維持です。ところが、これがなかなか難しいのが現代社会。できていない、と悩むとストレスになってしまいます。まずは1週間のうち、1日、1つでもできたら、「できた」ことにするなど、やりやすいことから始めるのがコツです。
ストレスがたまったときの対策は、日常生活の中で、リラックスできる時間をもつことです。ゆっくりと腹式呼吸をする、ぼんやりと窓の外を眺める、ゆったりお風呂に入る、軽く体をストレッチする、好きな音楽を聴くなど、好きなことから、まずやってみます。
②頭を柔らかく
ストレスを感じているとき、私たちは物事を「これしかない」と考えてしまいがちです。「必ず、○○をしなければならない」と考え、うまくいかないときには強いストレスを感じます。さらに良くないこと、問題なことばかりに注目しがちになります。
そんなときは、できていること、うまくいっていることに注意を向けるのがコツです。考え方やものの見方を少し変えてみるだけで、気持ちが少し楽になることがあります。
③誰かに話す
困ったときやつらいときに話を聞いてもらうだけでも、気持ちが楽になることがあります。話すことで自分の中で解決策が見つかることもあります。
友人、家族、同僚、地域や趣味の仲間など、気軽に話せる人はいますか?