ご縁があって、「話したい」という人の話を聴かせていただく電話のボランティアを、ときどき、ボランティア詰所でしています。
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離婚したばかりなんです、と話し始めました。アパートに帰っても誰もいないので寂しいんですよねぇ。元妻と子どもは前の家にいるんですけど。そっちには行けないし。小さいアパートだけど、しーんとしていて。何もする気がおこらないんだよね。酒飲んでぼーっとしてる。だから、毎日のように電話かけちゃう。いろんな人が出てくれるね。この前は、おじさんとしゃべったよ。
離婚したのはさぁ、性格の不一致っていうか、なんとなく合わなくなったっていうか。顔、見たくなくなったらしいんだよ、相手が。僕が浮気したわけじゃないんだけど、出てってくれっていわれてさ。養育費も払ってるよ。だから、お金なくてさ。
あぁ、出会いないかなぁ。何か知らない?この前、婚活パーティ行ったんだけど、40過ぎて結婚しなくちゃ、っていう初婚の女性ばっかりでさ。子どもほしいんです、っていきなり言われると、重くて。今はいなくなっちゃったけど、子ども今から育てるのか、って思うと。きれいな人だったな。
休みの日はほんとやることなくて。温泉入るの好きだから、車飛ばして行ってる。それくらいかなぁ。誰かと行きたいなぁ。高校のときは、バレーやってたけど、今更だしな。おねえさん、何かやってる?
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話をしてもらって、スッキリしてもらったり、自分自身で何かに気づいてもらうのが主旨なのです。こちらからアドバイスすることはないですし、カウンセラーでもないので、相談されても答えることは難しい。声だけでも、吐き出すことによって気持ちがラクになってくれたら、電話を切ってからの生活が少し楽しくなってくれたら、という想いで、携わっています。