大杉美奈– Author –
-
補聴器の利用で「聞こえ」の機能回復
耳からの音声や音の聞こえが不明瞭になった場合、加齢に伴う聴覚障害かどうかを確認するためには、耳鼻咽喉科を受診することが重要です。加齢性難聴は治癒する治療法は存在しませんが、補聴器を装着することで聴覚を改善することが可能です。放置するとコ... -
加齢性難聴はうつや認知症の原因にも
加齢性難聴が進むと、生活の質だけでなく、うつ病や認知症のリスクも高まることが分かっています。米国の調査によると、言葉の聞こえが悪くなることとアルツハイマー病の発症率の上昇が関連していることが示されています。日本では、65歳以上の580人を3年... -
加齢性難聴のチェックポイント
耳が聞こえにくくなる加齢性難聴は、徐々に進行するため、その変化に気づくことが難しいという特徴があります。身近な症状としては、テレビの音量が以前よりも高くなっていたり、家族から音がうるさいと指摘されたりすることが挙げられます。これらのサイ... -
加齢性難聴は少しずつ進行
加齢性難聴は、音を伝える経路全体の機能が低下することで生じる感音難聴の一種です。聴覚センサーとなる有毛細胞は、中耳内に位置する蝸牛状の構造に存在しており、音を検知する役割を担っています。加齢性難聴は、有毛細胞が年齢とともに折れ曲がったり... -
加齢性難聴と認知症
一般的には、多くの人が加齢性難聴は高齢になってから発症するものと考えがちですが、実際には20代から「聞こえ」の退化が始まると言われています。加齢性難聴は個人によって差があり、早い人では30代から症状が現れる場合もありますが、逆に70~80歳でも... -
加齢性難聴のサイン
1.電話の声や電車のアナウンスが聞き取りにくい 2.テレビの音が大きいと周囲から言われた 3.後ろから声をかけられても気が付かなかった 4.人の話を聞き返すことが多い -
加齢性難聴の進行につながることも
スマートフォンでの使用による難聴は、若年層に限った問題ではないのです。中高年層でもスマートフォンの普及が進み、音楽や動画などを楽しむ機会が増えています。50歳以上の世代でも、スマートフォンでヘッドホンを使用することが加齢性難聴の進行につな... -
音の大きさ
音の大きさは、音圧のレベルを表す単位であるdB(デシベル)で示されます。例えば、ヘッドホンを装着している状態で自転車のベルが聞こえないほどの音量は約70dB、自動車のクラクションが聞こえないほどの音量は約80dBと言われています。WHO(世界保健機関... -
ヘッドホンの音量は抑えめに
音は空気の振動です。この振動は、外耳を介して内耳まで伝わります。内耳には、蝸牛と呼ばれるカタツムリ状の器官があり、耳小骨からの振動がここに伝わります。蝸牛では振動が電気信号に変換され、その後聴神経を通じて脳に送られます。スマホ難聴は、主... -
スマホでの音楽鑑賞は1日1時間までに
WHOによると、世界中で約4億6600万人もの人々が日常的な活動に支障をきたすほどの聴覚障害を抱えているという発表があります。さらに、2050年までには9億人以上が同様の状況に陥る可能性が高いと推定されています。かつて日本では、「スマホ難聴」としても...